# 妻に借金を打ち明けた日

借金を隠していた頃

「本当に、他にない?」 

妻にそう聞かれた時、すぐに答えられなかった。

その瞬間、もう隠せないなと思った。

当時、僕にはギャンブルで作った借金があった。

最初は「そのうち返せる」と思ってた。

負けても次勝てばいいと思ってたし、借金が増えても、自分で返せば問題ないと思ってた。

でも、気づいたら自分ではどうにもならない金額になっていた。

家計のお金にも手を出していた。

クレジットの支払いも増えていって、妻もさすがにおかしいと思ったんだと思う。

問い詰められた時、僕は泣きながら借金があることを話した。

でも、本当のことは言えなかった。

100万円。

実際はもっとあったのに、そう言った。

今思えば、あの時もまだ、自分を守ろうとしてたんだと思う。

妻に全部話した日

それからもしばらく隠していたけど、結局また妻に聞かれた。

「本当に、他にない?」

でも僕は、すぐに答えられなかった。

妻は静かに怒って、そのまま家を出た。

残されたあと、どうしようかずっと考えてた。

正直、離婚が一番怖かった。

今の生活がなくなるのが怖かった。

でも、5時間くらい1人で考えて、最後は全部話そうと思った。

“妻には妻の人生がある”

って思ったから。

こんな状態のまま一緒にいるかどうかは、全部知った上で決めてもらわないといけないと思った。

全部終わったと思った

妻が帰ってきたあと、僕は本当の借金を全部話した。

妻は怒鳴ったりはしなかった。

淡々としてた。

その空気が逆につらかった。

そのあと、僕の親にも連絡していた。

全部終わったと思った。

でも、不思議と少しホッとしてる自分もいた。

あの日がスタートだった

ずっと嘘をついて、隠して、1人で抱えてたものを、やっと外に出した感じだった。

あの日が、自分の人生の中で一番つらい日だったと思う。

でも、今思えば、あそこがスタートだった。

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