自己破産は、すぐには決められなかった
自己破産をすると決めるまで、かなり時間がかかった。
正直、できることなら避けたかったと思う。
当時は、
「自己破産だけはダメだ」
みたいな感覚が自分の中にあった。
とにかく、周りからの評価が気になっていた。
任意整理でなんとかしたかった
最初は、任意整理でなんとかならないかと思っていた。
自己破産よりも聞こえが軽い気がしたし、
周りにも知られにくいんじゃないかと思っていた。
「普通に生きてきた自分」
を、なんとか崩さずに済ませたかったんだと思う。
今思えば、
それは自分が勝手に作っていた“普通”だった。
その時はその考えが占めていた。
返済を続ける未来が見えなかった
それでも、毎月の返済額を考えると、
正直かなり苦しかった。
生活費を削って、
数年間払い続ける生活。
その負担を、
家族にも背負わせることになる。
そう考えると、
「本当にこれでいいのか」
という気持ちがずっとあった。
しかも当時の自分は、
全部一人で考えて、
全部自分で決めようとしていた。
今振り返ると、
その状態が一番危なかった気がする。
自分の考えだけでは、変われなかった
自助グループで話をした時、
初めて自分の状況を少し客観的に見れた気がした。
今までの自分は、
「こうするしかない」
って、自分の考えをかなり固めていた。
その考えが、
道を塞ぐ壁みたいになっていたんだと思う。
でも、人に話したことで、
その壁に少し穴が空いた感じがした。
「あれ…もしかしたら、違う道もあるのかもしれない」
って、その時初めて思えた。
最後に腹が決まった瞬間
一番大きかったのは、
「これ以上、家族に負担をかけられない」
と思ったことだった。
もちろん、
自己破産をしたから全部解決したわけじゃない。
申し訳なさも残ってる。
でも、
あのまま自分だけで抱えていたら、
もっと悪くなっていたと思う。
手続きより、不安だったこと
弁護士に相談してからは、
手続き自体は思っていたより淡々と進んでいった。
ただ、
免責が下りるかどうかだけは最後まで不安だった。
個人再生の方が確実と言われたこともあって、
また一人で考え込んでしまった時期もある。
でも最終的には、
周りに相談しながら、自己破産で進めることを決めた。
今思うと、
あの時、自分だけで決め続けていたら、
多分また止まっていたと思う。
あの頃の自分に思うこと
あの頃の自分は、
「自分で決めないといけない」
ってずっと思っていた。
でも実際は、
一人で考えている時ほど、視野が狭くなっていた気がする。
誰かに話したことで、
やっと、自分の状況を少し客観的に見れた。
あの時、相談できていなかったら、
今も同じ場所にいたのかもしれない。
