給料日が楽しみだった記憶が、あまりない
給料日なのに、
嬉しかった記憶があまりない。
当時の自分にとって給料日は、
「好きなことにお金を使える日」
ではなく、
返済をするための日だった。
給料が入ったのを確認したら、
まず各金融機関へ返済していた。
毎月、利息だけを返していた
借金はかなり増えていて、
返済しても元金はほとんど減っていなかった。
毎月、
利息だけで何万円も払っていたと思う。
返しても減らない。
でも、
返さないと連絡が来る。
その感覚が、
ずっと続いていた。
返済が終わると、一瞬だけ気持ちが軽くなった
返済を終えると、
少しだけ気持ちが軽くなった。
督促の連絡や、
「今月どうしよう」
という感覚から、
一瞬だけ解放された気がしていた。
そのあと、
スロットへ行っていた。
今思うと、
かなりおかしかったと思う。
でも当時は、
その感覚が普通になっていた。
「増やせばなんとかなる」と思っていた
返済したあと、
手元に残ったお金を見て、
「これを増やせば、なんとかなるかもしれない」
って思っていた。
もちろん、
そんなにうまくいくことは少ない。
でも、
負けてもまた給料日は来る。
その繰り返しだった。
気づけば、給料日の意味が変わっていた
普通なら給料日って、
「今月も頑張った」
って思える日なんだと思う。
でも当時の自分にとっては、
返済を終わらせて、
督促の不安から少し離れるための日になっていた。
その感覚のまま、
またスロットへ向かっていた。
「今月こそ増やせるかもしれない」
どこかで、
まだそう思っていたんだと思う。
でも結局、
また次の給料日まで、
お金のことを考え続ける生活に戻っていた。

