一番怖かったのは、相談するまでだった
自己破産や債務整理って、
手続きよりも「相談すること」の方が怖かった。
自分もずっとそう思っていた。
当時は、
自己破産=人生が終わるもの
みたいな感覚があったし、
周りからどう見られるかばかり気にしていた。
官報に載ることも頭にあったし、
「普通じゃなくなる感じ」
がして、なかなか動けなかった。
任意整理しか考えていなかった
最初は、任意整理でなんとかしたいと思っていた。
自己破産よりも聞こえが軽い気がしたし、
周りにも知られにくいと思っていた。
実際、
電話相談やネット相談はしていた。
でも、
一人で考えているうちは、
自己破産や個人再生は選択肢にすら入ってこなかった。
「どうなるのか分からない」
その怖さがかなり大きかったんだと思う。
地元の弁護士事務所へ行った
きっかけは、
自助グループの仲間から弁護士相談のチラシをもらったことだった。
最終的には、
ネット広告でよく見る大手ではなく、
地元の弁護士事務所へ行った。
正直、
もっと“寄り添ってくれる感じ”を想像していた。
でも実際は、
かなり淡々としていた。
良くも悪くも、
普通だったと思う。
ただ、
話の内容はかなり現実的だった。
現実的な選択肢を初めて知った
弁護士からは、
任意整理は現実的ではないと言われた。
選択肢としては、
個人再生か自己破産になること。
そして自分の場合、
ギャンブルによる借金だったこともあり、
「免責不許可事由」にあたる可能性があるとも説明された。
だから、
自己破産でも必ず免責されるとは限らない。
もし免責が下りなければ、
追加で費用がかかる可能性もある。
一方で、
個人再生なら進めやすい。
ただ、
借金の一部は返済し続ける必要がある。
その話を聞いて、
初めて自分の状況を現実として見れた気がした。
督促が止まった
弁護士へ相談してからしばらくして、
督促は止まった。
電話が来ても、
「弁護士に相談しています」
と伝えると、
事務所名や担当弁護士を聞かれて、
その後は連絡が来なくなった。
返済についても、
相談した日から一旦止めていいと言われた。
毎月、
返済に追われることが当たり前になっていたから、
あの感覚はかなり大きかった。
月末までにお金が全部消えていく生活じゃなくなっただけでも、
かなり気持ちは変わったと思う。
相談したことで、初めて出口が見えた
もちろん、
弁護士に相談したからといって、
全部が解決したわけじゃない。
ギャンブル依存の問題は別だったし、
不安もかなり残っていた。
それでも、
一人ではどうにもできないと思っていた問題に、
「解決する道がある」
と初めて思えた。
あの時、
相談できていなかったら、
今もずっと同じ場所で止まっていた気がする。
